こちらも少し前のことになりますが、ドイツのフライシュマン製「BR182」が入線しました。
現在のドイツ鉄道(DBAG)に所属する電気機関車です。
お国が違えば鉄道の事情も違ってくるもので、日本のような島国ではあり得ませんが、アチラの国では隣国がみんな地続きということもあって、列車もそのまま他国へ乗り入れたりします。
当然様々な規格をそれぞれの国同士で統一しなければなりませんが、流石に鉄道の歴史が長いヨーロッパ諸国ではその辺の整備も行き渡っているようで、かなり古くから「国際列車」なるものが存在していたりします。
ただ、電源に関してだけは幾通りかの規格が存在していて、その部分に関しては車輌自体に搭載されたテクノロジーでクリアするようになっている様です。
このBR182型は他国への乗り入れを考慮し、2種類の電源に対応した機関車となっています。
とりわけてドイツ鉄道固有の機関車と言うわけではなく、シーメンスと言う企業が製造するES64U2と言う機関車をドイツ鉄道の塗色に変更し、独自のナンバーを与えただけのものです(細かいカスタマイズはあるかもしれませんが)。
同じ機関車がヨーロッパ各国の鉄道に採用されており、例えばオーストリア国鉄ではRh1016/Rh1116型と名を変えて活躍しています。
近年ではこう言った機関車製造会社が製造した標準機を、色と名前を変えて各国で導入するケースが多い様です。
それぞれの国の特徴的な味のある機関車が少なくなり、没個性化していくのは少し寂しいですが、これも時代と言うものなのでしょうね。
なかなか格好良い機関車です。
運転席から見れば、斜め左右前方の視界に結構大きな死角が存在していそうですが・・・
ところで「シーメンス」という企業名に聞き覚えのある方も多かろうと思います。
あの京急の「ドレミファインバータ」を製造していたメーカーですね。
当然これらの機関車も同じ音が鳴るように造られています。
ユーチューブあたりで検索ワードを「BR182」として動画を探せば、軽快なドレミ音を響かせながら駅を出発するこの機関車の映像がいくつもヒットするかと思います。
実は今回入線したこの車輌はDCCサウンドを搭載しているバージョンで、サウンド・オンの状態で発進させるとそのドレミファインバータが鳴り響くのです。
これは楽しいですよ!
ひとりでニヤニヤしっぱなしでした。
昨年末に購入したフライシュマンのデジタル・スターター・セットはこれのために購入した様なものですので、ようやく念願が叶った・・・と言ったところでしょうか。
各部のレタリングも細かく印刷されていて存在感があります。
シーメンスのロゴってこんなところにちんまりと記されているんですね。
どんなサウンドが鳴るのかについては、次回の記事でお届けしようかと思います。
どうぞお楽しみに。
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