昨年の12月に、横浜の「原鉄道模型博物館」へ行きました。
館内は写真撮影できないので、その時のレポートはありませんが、大変感銘を受けたことは確かです。
ただ単に列車を縮小した模型を作る・・・と言うだけに留まらず、その構造や動力伝達のしくみなど、様々な面で実物同様のものを作り上げている・・・と言う恐ろしい(?)世界がそこに広がっておりました。
「鉄道システム」そのものを縮小した世界を作り出した・・・と言っても過言ではないでしょう。
模型工作に対する姿勢、探究心、妥協しない精神・・・そう言ったものが「執念」を通り越して「怨念」とも感じられるぐらいひしひしと伝わって来るので、チャンスがあれば是非とも訪問することをオススメします。
熱にあてられること必至ですよ(笑)
さて、ここへ訪問してからというもの、私の鉄道模型趣味にも変化が起こりました。
原氏の模型、ことに博物館で展示・運転されているものは、その殆どが海外の車輌でした。
いままでは海外の鉄道には、正直な所、あまり目を向けていませんでした。
実際に触れる機会も殆どなく、親近感が湧かない・・・と言うのがその理由の最たるものですが、「海外型にまで手を出したら破産する」と言うのが正直な所だったのかもしれません(笑)
ですが「原鉄道模型博物館」へ行くと、海外の鉄道のカッコ良さにクラクラきてしまうのですよ。
はい。
お察しの通り、ついに手を出してしまいました・・・
▲ドイツの鉄道模型メーカー「Freischmann(フライシュマン)」のNゲージ
とりあえずはドイツの鉄道だけに留めています(笑)
が、高価すぎてホイホイとは購入できません。
折を見てチョコチョコと・・・と言ったスタンスでちょっかいを出していくつもりです。
フライシュマンのNゲージは中でも特に高価なのですが、その出来がとても良くて、この2輌を試し買いしてみて一発で気に入ってしまいました。
▲BR103 DB
ドイツの有名な電気機関車「103形」です。
手にした瞬間、小学生低学年の頃に初めてKATOのEF65を手にした感覚を思い出してしまいました。
あの時は手の中の青い電気機関車を壊さないようにと、おそるおそる持ち上げながら、「小さくて重い」と思ったものです。
フライシュマンはもともとダイキャストのメーカーであったらしく、下回りの材料にもそれらがふんだんに使用されているのでしょう。
国内型Nゲージの扱いに慣れた私が持ってみても、「重い」と感じる重量感があります。
精密さに関しても、見慣れてきた国内のNゲージに一歩も引けをとりません。
裏返してみるとそこには「Maid in Germany」の文字が誇らしげに入っています。
昨今の欧州の鉄道模型メーカーの再編に次ぐ再編にもめげず、安価な中国製へシフトすることなく、頑なに「ドイツ製」にこだわる「クラフツマン・シップ」が、その重量感とともに伝わってくる様です。
電源は国内のNゲージの制御器・レールで代用がききますので問題はありませんが、アチラの模型はパンタグラフからの集電にも標準対応していて、スイッチを兼ねている屋上機器を左右にひねることで「レール集電」と「パンタグラフ集電」を切り替えることが可能になっています。
道理でパンタまわりの印象が骨太なわけですね。
走行音はとても静かかつスムーズで、気持ちの良い走りを見せてくれます。
ヘッドライトが点灯すると、運転席内部にまでその灯りが漏れてしまうのはアチラの標準仕様みたいです。
気になる部分ですので、いずれ気が向いたら遮光改造するかもしれません(高価な品なのでちょっと勇気が要りますが)。
▲BR52 DRB EpII
第二次大戦中に大活躍したドイツの蒸気機関車「52形」です。
塗色も戦時色でグレー1色の仕様です。
戦時中、ナチス・ドイツでは前線への兵員および物資輸送を重要視し、これを網の目のように張りめぐらせた鉄道によって行おうと考えました。
そこで性能的にバランスの良かった蒸気機関車「50形」を雛形に、構造的に単純化し、頑丈で量産しやすく再設計されて誕生したのがこの「52形」です。
なんと製造目標は3万輌だったと言うことですが、最終的には6千数百輌しか製造されなかった様です。
でもこの数でもべらぼうに多いですよね(笑)
安易に量産用として設計された機関車ですが、元となった「50形」の性能の良さがこの「52形」にも反映されていたらしく、とてもバランスの良い蒸気機関車だったと聞きます。
また、非常に頑丈に出来ていたために寿命も長く、現在でも欧州各地に動態・静態取り混ぜて相当量の保存機が残っている様です。
模型の駆動はいわゆる「テンダードライブ」という方式です。
先輪の上の小さなヘッドライトが白く点灯した時には、思わず「おおー」と声をもらしてしまいました。
ダミーだと思っていたので・・・(笑)
やはりとても静かな走行音で、小気味良いです。
▲ルフトハンザエアポート・エクスプレス(4輌セット)
これもフライシュマンの製品です。
こちらは中古で購入しました。
牽引機はルフトハンザ空港色に塗られた「103形」です。
この色がとても綺麗で、一目ぼれして購入してしまいました。
なんと営業走行時速200キロで運行されていたという列車です。
古い機関車ですが、パワーはものすごいんですねぇ(牽引輌数は少ないですが)。
▲K5 Leopold DRG
こちらはノリで購入してしまった列車砲。
有名な「K5 レオポルド」です(本当は「レオポルド」と言うのは何輌か存在していた「K5」の内の一個体の愛称らしいですが)。
ホビートレインというメーカーの製品(中国製)です。
これの足回りはちょっと作りが酷くて、車輪がなかなか回りません(笑)
前述の「52形」はもとより「103形」でもビクとも動かず、試しに繋げたKATOの機関車でようやく動きました。
KATOの機関車の牽引能力の高さを再認識させられましたよ(笑)
いずれ足回りを改造してやりたいところですが、いまはまだ手付かずのままです。
フライシュマン以外にも購入してみたいメーカーの製品もあるのですが、資金面からそうそうしょっちゅうは購入できませんので、ボーナス時期にチョコチョコと増やしていけたらなぁ・・・とか思っています(^^;
しかし・・・ やっちまったなぁ、自分・・・(笑)
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