さて、これで3度目の幌吊り金具製作です(笑)
精密パイプの無かった当初とは違い、今は材料が手元にありますので、今回はこれを使用してシンプルに作りたいと思います。
前回の記事では真鍮線がむきだしの状態でしたね。
拡大すると上の写真の様になっています。
8㎜に切り出した真鍮線を写真の様に折り曲げたものです。
これが幌吊り金具の芯になります。
3㎜の方は車体への取り付け足となりますので、長さは適当で構いません。
使用した真鍮線は写真のφ0.25のものです。
金属製の定規にマスキングテープを貼り、写真の様に真鍮線を8㎜の長さ分だけ定規の目盛りに合わせて貼り付けて固定します。
で、定規の端に沿ってエッチングバサミで切断します。
これで8㎜の長さの真鍮線が出来上がります。
テープを半分剥がして切断した真鍮線を3㎜ずらし、再びテープで固定します。
(写真では4.5㎜のところに貼り付けてある様に見えますが、真上から見ると5㎜の位置になっています)
出っ張った部分を折り曲げれば芯の部分のできあがりです。
折り曲げるのに使用しているのは100均ショップで購入したとげ抜きだったりします。
以外と使い勝手が良いですよ(笑)
続いて真鍮パイプを用意します。
今回使用したのはφ0.5(内径φ0.2)のものです。
内径が真鍮線よりも0.05㎜小さいですが、真鍮線をヤスリで何回か軽くなでればスムーズに入る様になります。
これを4㎜の長さに切断します。
真鍮パイプの端から4㎜の位置にマスキングテープを巻きます。
この部分を切断すればOKなのですが、相手が小さすぎるので写真の様な感じで切断する側をピンバイスでくわえて保持します(実際はピンバイスでくわえてから卓上バイスに挟み込みます)。
切断に使用したのは糸鋸ですが、薄い素材を切断するには刃のチョイスに気を付けなければいけません。
ホームセンターなどで通常販売しているスタンダードな糸鋸の場合、刃と刃の間隔が素材の厚さよりも大きいために、引っかかってうまく切断できません。
鉄道模型でよく使用される厚さ0.3㎜前後の金属素材を切断する場合は4/0(ヨンゼロ)以下(4/0、5/0、6/0)の刃を使用すると良いらしいです。
今回は6/0の刃を使用しました。
切断の終わった真鍮パイプです。
ダイアモンドヤスリで切断面をなめらかにします。
(必然的に長さが3.5㎜程度になりますが、実は計算通りだったりします。)
真鍮線の芯材に切り出したパイプをはめ込んでみます。
キツイ場合は真鍮線をヤスリで削って調整します。
良い様であればゼリー状の瞬着を使って接着します。
具体的には真鍮線側につまようじで少量すくい上げたゼリー状瞬着を点付けしてからパイプをはめ込むだけです。
瞬着の量があまり大量だったり、塗る面が広いとパイプがはまりきる前に動かなくなってそのまま固着してしまいますので注意が必要です。
あとは塗装をすれば完成です。
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